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友、遠方より
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番組詳細内容
反物の行商をしながらひとり暮らしの五郎三(中村勘三郎)は同じ長屋のおよね(香川京子)に思いを寄せていた。ある日五郎三は、以前深川一の料理屋「清月」の息子で親友・清太郎(中村翫右衛門)に再会する。20年前にこの土地を去り、上方で一旗あげ今は大きな料理屋の主人だと話す清太郎に、大変喜んだ五郎三は自分の長屋へ連れて帰る。しかし、清太郎はそのまま住みつき、五郎三が出かけた留守中、酒に酔った清太郎はおよねを襲う。危うく難を逃れたおよねは、溺れた自分を助けてくれた清太郎が耳に水が入りそれ以来、耳が聞こえなくなったと五郎三から聞く。さらに酒乱になった清太郎は今度は五郎三の目の前でおよねを襲うが、必死におよねをかばう五郎三に耳を返せとわめくのだった。そこへ、反物を見に来た料理屋の女中・おせん(奈良岡朋子)が清太郎を見て驚く。おせんは夫だった清太郎に女郎屋に身売りされたのだった。



